一般財団法人 日本善意財団
今想いとともに食を届ける

熊本、大阪から神戸の人々へ
つながりが広がり、長引くコロナ禍で新たな〝食〟の支援が生まれる
ひとり親家庭へ無償で食材を提供する「フードパントリー」活動を運営するWACCA への継続的な資金援助を行う日本善意財団。
KOBE地域貢献応援プラットフォームを通じて実現したマッチングのその後について、両者にお話しを伺いました。
応援者・協力者プロフィール
一般財団法人 日本善意財団
日本の将来を担う子どもたち、特に経済的・社会家庭恵まれないが挫折したり道を誤ることなく、真っすぐに育ていよう物心両面から支援行発足。地域に根ざして 〝食の支援 〟に取り組む方々へのサポートを中心に活動を行う
女性やシングルマザーと子どもたちの居場所WACCA (わっか)(認定 NPO 法人 女性と子ども支援センター ウィメンズネット・こうべ)
新長田に拠点を置き、シングルマザーとその子どもたちへ多様な活動で切れめい支援行うWACCAWACCA(わっか)。お母さんと子どもたちの居場所づくりや学習支援、専門相談など幅広くひとり親家庭をサポートし、顔の見える支援をモットーに活動を行う
過去のマッチング事例についてはコチラの記事をご覧ください
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- 支援活動を通して、見えてきたリアルな現状 困窮している子育て世帯へ今、生活に直結する支援を展開できないか
ー「支援するご家庭のお母さんたちは、コロナで大きな打撃を受けている飲食業界にお勤めだったり、 パートタイムや派遣社員として働いていることが多いです。感染症が拡大していく中で真っ先にそう いった人々が職を失い、苦しい状況に置かれています。コロナ収束までの道のりもとても長い。明日 食べるお米が欲しいご家庭の声も活動する中で実際に伺いました。」
そう語るのは支援推進に携わる日本善意財団メンバーの谷口さん。 現在、財団がサポートする団体は東京・葛飾「NPO法人レインボーリボン」、そして神戸「WACCA」 の2団体。それぞれ最前線で食糧支援の活動をおこなう団体のみなさんとコミュニケーションを取る 中で、シングルマザーの子育て世帯がおかれる困窮した状況を強く実感したそうです。
ー「葛飾の団体さんそしてWACCAさんからの声を財団の中でも共有しながら、3回目の緊急事態宣言を受けて、資金の援助だけで ない〝食〟の支援を拡大させることになりました。」と谷口さんは語ります。

- お米の生産者、販売者をつなぎ、美味しいお米を届ける新たな取り組みがはじまる
新たに立ち上がった支援は2つ。1つめはWACCA(わっか)につながる20世帯の家庭に直接10Kg のお米を届ける「米米プロジェクト」です。これは財団 理事長の佐渡さんの「今すぐお米が必要 な子どもたちにもぜひ届けたい」という強いお気持ちから動き出したもの。2つめは熊本・阿蘇 郡で真摯にお米を作られている生産者へ田植えの時点で契約栽培の生産をお願いし、1年分の支援 のお米を買い取り、収穫から毎月30㎏をWACCA(わっか)さんへ直接お届けする「お米つなぐプ ロジェクト」です。
ー「生産者を守り、農地を守り、そして何よりお母さんや子どもたちの食を守っていく。熱い志でプロジェクトを立ち上げ、全面的にサポートしてくださった佐渡理事長そして財団メンバー、美味しいお米を丁寧に作り続ける北川さん、松丸さん、そして取り組みに賛同してお米を販売してくださった橋本さん。プロジェクトに関わる全員の顔が見え、つながりが感じられるそんな〝食〟の支援になれば嬉しいです。」と谷口さんは語ります。

- プロジェクト紹介
米米プロジェクト
コロナ禍で、困難に直面する家庭の子どもたちに直接お米をお届けするプロジェクト。プロジェクト名は米米CLUBのファン、佐渡理事長の命名です。
■配送時期
(1)第1弾 6月(宣言期間中)20世帯
(2)第2弾 8月(夏休み)20世帯
(3)第3弾 12月(冬休み)20世帯
■お届けするお米
各10㎏をWACCA(わっか)の選定する20世帯へ北川さん、松丸さんが想いを込めて作るお米と大阪の米販売店、橋本さんの精米するお米を特にお米が多く必要になるであろう夏休みや冬休み時期を中心に3回お届けする予定。
お米つなぐプロジェクト
熊本県・阿蘇郡南小国町でお米づくりをされている北川八郎さん。食べる人が元気になるよう、稲に毎日声をかけながら、無農薬または低農薬で有機栽培をおこなっています。お隣の小国町、標高800m以上の谷の一番奥、筑後川の源流に近い土地で低農薬・有機栽培をおこなう松丸伸一さん。素晴らしい水質の田んぼで、6月には夜になるとたくさんの蛍が見られます。美しい熊本の地で、愛情をこめて丁寧に作られたお米で子どもたちへエールを届けます。
■お届けするお米
年間360Kg 1ヶ月に30Kgずつ
■配送時期
2021.11月~2022.10月 30Kg×12回北川さん、松丸さんが720Kgのお米を両プロジェクトの秋の提供開始にむけ、気持ちを込めて作られます。6月現在、ちょうど田植えが終わり稲がしっかりと根付いてきたところ。除草剤等はほぼ使用しないため、田んぼにたくさん生える雑草を丹念に抜き取っています。
WACCA(わっか)の園田さん、茂木さんより
ー3月にも一度、財団さまを通じて松丸さんからお米を送っていただきました。
本当に美味しいお米で、子どもたち・お母さんたちにも大好評でした。
ひとり親家族10世帯限定で、月2回のフードパントリ―の活動を続けていますが、お米が足りない時もあり、今手厚い支援が必要な中で、とても助っています。直筆のお手紙をいただいたり、谷口さんからも生産者の皆さんのお話を伺ったり、多くの方の気持ちが伝わる支援にとても感謝しています。状況が落ち着けば、秋いただいたお米でおにぎりの会を実施して、お母さんや子どもたちと一緒に楽しみたいなと思っています。